英語教材は自分が好きな分野や興味のあるトピックスを

2011.06.12

英会話の勉強を始めようとするとき最初に考えることは、どのような教材を使うかということではないでしょうか。そこで、教材選びのヒントをお教えしておきましょう。まず、ネイティブの英米人が通常の速さでテキストを読んでいるのを自分で録音し、教材とすることです。身近にネイティブの英米人がいれば、テキストを読んでもらいテープに録音すればよいでしょう。またネイティブ同士が話し合っているのを収録してもいいでしょう。ただし、この場合ももちろん、日本人に合わせた速さではなく、彼らが通常会話しているくらいの速さでしゃべってもらってください。それは、日本人に合わせた速度の英語が聞けても、ネイティブとスムーズに会話ができる速さにまで上達できないからです。さらに大切なことは、テキストの選び方ですが、子供に英語を教える幼稚な内容ではなく、大人が読んでも情報として満足するようなレベルのものを選びましょう。このとき注意してほしいのは、テキストを最初から最後まで全部練習しなくてもいいということです。几帳面な人は最初のページから最後のページまで、順番に勉強していこうとしますが、それではかえって遠回り。テキストをザーツと見て自分の興味のあるトピックスから練習することです。ただし根気よく続けることが何よりも大切です。テキストのすべてのトピックスに興味があるというなら、頭から勉強していってもかまいませんが、そうでなければ、すべてカセットテープでリピートして覚えていく必要はありません。トピックスも、ありかちな文化や歴史などを選ぶ必要もなく、教育に興味があれば教育、美術なら美術のこと、生活にかかわることなど何でもいいのです。こう言うと、「政治や経済について、英語で表現できるようになっておかなくてもいいのでしょうか?」と質問してくる人もいます。こんなとき私は、心配ないと答えます。なぜなら、興味のないことに関しては、普段、日本語でも話題にすることは少ないからです。興味がないとなかなか身につきませんし、せっかく英語で覚えても話題にする機会がなければ、単語や慣用表現などすぐに忘れてしまいます。それなら、自分にとって興味あるトピックスについて英語で話せるようになって、基礎的な表現を身につけ、自信を持つことのほうが大事。そのときこそ、テープを用いてリピーティングの練習をし、内容もわかって頭に入っている英語を使ってみる実践のときです。自分の進歩を試してみるときです。ただ覚えたことを一方的に吐き出してはコミュニケーションになりません。ところどころ学んだものを用いるのです。下手でもかまいません。同じことに関心を持つ英米人の知り合いができるかもしれないのです。そのあとで、文化や経済、政治などの英語での知識を、常識的な範囲で身につけていったほうが、楽。逆をすると、少しも英語が身につかないまま挫折する人が必ず出てくるのです。ある美術大学出身の女性は「英語アレルギー」。そんな彼女が、たまたま日本の画廊で作品を発表していたイギリス人アーティストと出会い、彼と彼の作品について話をし、大変盛り上がったというのです。私はこのことを聞いて、てっきりそのアーティストが日本語を話せるのかと思ったら、そうではないと彼女は言います。「彼とは英語で話したのですが、英語といってもアートの専門用語は、まだ適切な日本語訳がなくて、テキストも英語をそのままカタカナにした言葉が多いんです。だから、彼とは英語で話したというより、カタカナ英語を並べて意思を伝えたという感じで」。彼女は相変わらず、英語ができないと思い込んでいますが、イギリス人アーティストは、彼女がすっかり気に入って、「イギリスに来たときには、アトリエを案内するから」と連絡先まで教えてくれたそうです。

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