殺すなんてあまりにも馬鹿げている

2012.02.08

僕はどうしたいか?僕はここで小さい箱のなかにいることでしか安心できない。安易なこの場所から現実に一瞬だけ繋がりたいだけなんだ。誰かと繋がる?誰かと繋がるということがどういうことかまだわからない。本当の心の交流を知らないし、知らなくていい。「外の世界に出ると俺は俺でなくなるのかもしれない。俺はもはやこの小さな箱のなかでしか俺でいられなくなるのかもしれない。だから外の世界の人と会うことはまだしてない」
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ありのままの事態を注視する聡明さも必要

2012.02.06

医事紛争が最近ますますふえています。患者やその家族が憤る気持は分からなくはないのですが、しかし進歩した現代医学の恩恵を正しく受け止め、患者と医者との間の安定した人間関係を回復するためには、十分な根拠のない希望的観測や、医学や医者に対する盲信をすてて、ありのままの事態を注視する聡明さをもっていなくてはならないと私は考えるのです。現代医学はきわめて高い水準にありますし、目まぐるしいまでに進歩をつづけて
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家族のために軸足を定めた医師

2012.02.05

医者としては、眼前の診療に絞ること、萌芽的研究や長期治験はしない、動きの遅い研究会は作らないし参加しない。同僚に譲れるものは譲る。急性期疾患に特化していく。背中の痛みも軽減し、眠れるようになってきた。この時期には私は医療者として彼の診療に携わる立場になかったが、今、彼の手記を読み返し、同じ世代の子を持つ一人の父親としてただ圧倒される思いだ。「印環細胞癌、ステージ?A、五年生存五〇%」という客観的事
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日本人研究者を組織し研究成果を実現させている秘密

2012.02.05

いまや、海外で世界的な医学研究の第一線に携わっている日本人は珍しくない。しかし、N医師のように、彼の地で日本人研究者を組織し、かなりの研究成果を実現させているケースはほとんどない。その秘密はどこにあるのか?研究所の雰囲気はずいぶん明るくて自由な感じだが、基本的な上下関係は日本の大学病院の医局と変わらない。N医師の口からはむしろ、アナクロとも思える「日本的な」発言が飛び出す。「義理人情、信義誠実の原
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ヨナ抜きの哀感、ヨナ抜きで失われた哀感

2012.02.01

人工的な折衷音階だったヨナ抜きが、日本人のこころに染みてくる過程には、トップダウン方式(「名曲」が学校教育等を通じて大衆に広まっていく)と、ボトムアップ方式(壮士演歌など、とにかく“大衆ノリ”がそのまま形をなして広がっていく)とがあります。前者の例として挙げられるのが、(叱られて、清水かつら作詞・弘田竜太郎作曲、20)、(赤とんぼ、山田耕筰作曲、22)、(月の沙漠、佐々木すぐる作曲、23)、(あの
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