夫婦別室、日本では今も昔も普通のこと?

2011.09.02

実際に別室で暮らしている夫婦が多いのに、何故取り立てて別室が良いか悪いかの議論になるのか不可解な気がしている。ところがこの別室か同室かの議論が、外国人の間で話題となっていることを知ってさらに驚いた。以前、『ジャパンタイムズ』の取材を受けた。欧米諸国では夫婦別室ということは考えに及ばないことであり、日本で実際に夫婦でありながら、別々の部屋に寝ているなんていう事実が信じがたいことなのだそうだ。日本人には、気持ちを汲む、とか、目は口ほどに物を言い、とか、言葉にしなくても何となくわかり合える、テレパシーで会話しているのではと思えることも多い。こうした感情の機微は日本特有のものなのかもしれない。一方欧米人は、長い時を共に暮らしてきた夫婦間においても、お互いの気持ちを言葉によって、口にすることによって確認し合っている。しかしこういった風習は日本にはない。むしろ日本人の感覚の中には、わざわざ口にしなくとも考えていることは伝わるだろうとか、長年つれ添ってきたらそのくらいのことは察しがっくだろうといった、表情や雰囲気からわかるということが一種の美徳とされてきた節がある。