母親から精神的に独立する

2011.07.21

「居場所がなかった/見つからなかった/未来には期待できるのかわからずに」(浜崎あゆみ「ASongFor××」)浜崎あゆみの歌に共感を示す若い女性が多い。どこでもいいから、この場所じゃないところに出て行きたい。ここには居場所がないと感じている人たちが増えている。こうした女性たちの共通項は、「母親に抱きしめられたことがない」という点である。前述の二つのケースでも彼女たちの母親は娘に対して共感を示していない。家庭の中で父親は影がうすく、母親は、母親としての包みこむような愛情を示さず、むしろ父親の厳しさで娘に対している。愛情に飢えた娘たちは機能不全の家庭から一刻も早く抜け出したいと思っている。仕事か結婚かという選択肢の中で、母の厳格な支配から抜け出したいという一心で、彼女たちは「とりあえず結婚」を選んでしまうのだ。しかしいくら逃げても、本来自分白身で解決していかなければならない問題からは逃げられない。二つのケースでは、A子さんは、自分自身の居場所をみつけること、B子さんは、母親から精神的に独立するという宿題を解決することから始める必要がある。結婚は逃げ場にはならないのだ。猛獣から逃げたと思ったら落し穴におちたという童話のように、自分のかかえる問題(母との対決)からは逃げることはできないのである。

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