ラコステのマークがワニになった由来は?

2011.05.26

ブランド品といえば、Cを背中合わせに並べたシャネルやヴィトンのLV、グッチのGといったロゴ文字が入ったものをよく目にする。日本人がはじめてブランドを意識するようになったのは、ゴルフウェアなどのポロシャツの胸に飾られたロゴマークのデザインからである。その第1号ともいえるのが「LACOSTE」(ラコステ)。ご存じクロコダイルこと緑色のワニのエンブレム(紋章)である。もともと日本人にはあまりなじみのないスポーツ。ポロのウェアが、ここまでポピュラーになったのは、1920年代にプロテニスプレーヤーのルネ・ラコステがコートで愛用してからのこと。ルネは、自分のスタイルが評判になったのを知ってポロシャツの製造販売をはじめた。そして、そのトレードマークにワニの縫いとりをつけたのである。なぜワニの縫いとりかというと、ルネのテニスプレーが勇敢で粘り強く非情でもあったところから、彼につけられたニックネームが「クロコダイル」だったから。ルネの会社ラコステは、ほかにもスチールラケットやボールマシンなどを開発して売りだしたのだが、このワニの縫いとりのためにシャツがダントツの売れゆきをみせることになったという。それまでの紳士テニスウェアといえば、長袖のワイシャツという格調高いものだった。だからこそニット地に半袖、着丈が長くて激しい動きにも裾がはみだすことのないラコステ考案のシャツは、ワニのエンブレムとともにたちまちスポーツ界のファッションリーダーにのぼりつめたのだった。毎シーズン最低40色つくられるというラコステのポロシャツは、色のバリエーションだけでなく、クラシックなワッフル織りであったり、シルケット加工を施したライルコットンなど、さまざまな素材でつくられている。