方向転換で失敗

2011.12.05

ソーテックの失敗は、2000年から始まった方向転換にもあったと思えてならない。従来の格安・高性能モデルに加え、AVに強いラインナップを取りそろえようとしたのだ。たとえばテレビを見たり、ビデオを取り込んだりといったことだ。結果としてできることは、バイオと比べても大差ない。それでいて、半額のモデルさえ登場させた。だが、AV作業の魅力は結果だけではない。作業を楽しむプロセスも大切なのだ。それは、単に“できる”だけでなく、クリエーター気分にさせる画面デザインまでをも含んでいる。ステレオと合体したアフィーナAVなど、ボディの完成度が高くデザインも秀逸だが、操作性がイマイチだったり、ブランドカに欠けていたりした。そこが、バイオにかなわなかったのである。元に戻ればいいと思う。ソーテックのパソコンには、独自の魅力がある。たとえば、2ドライブを採用している機種は非常に利便性が高かった。コンボドライブではなく、CD−R/RWとDVD−ROMの2つを装着することで、ディスクをコピーするときの操作性に優れ、片方にはデータのDVDを入れっぱなしにできる。これは社長のアイディアだと取材時に伺ったがユーザーの気持ちを突いたパーツ構成は素晴らしいコンセプトだ。中級以上のユーザーの心をつかむマシンを提供してほしいものだ。